トップ > 資格を活かすには > やってみよう!Excel VBAで業務改善! > VBAとの出会い編 第27話「プロシージャを呼び出してみよう!」

やってみよう!Excel VBAで業務改善!|VBAとの出会い編

どんないいことがあるの?

八木くんが解説を始めようとしたとき、星くんがおもむろに質問しました。

「…でもさ八木、マクロからマクロが呼び出せると、どんないいことがあるんだい?」 出バナをくじかれた八木くんは、ちょっとムッとしながらも、

「…そうか、確かにその部分は重要だな。少し詳しく説明するか…」 気を取り直して解説を始めました。

「そうだな…例えば、"星くんの一日"というプロシージャがあったとする。
この中で、おまえが"食事をする"という処理が、何度も必要になるとしよう」
「ふんふん」 「だがあいにく、おまえは料理ができなくて一人暮らしだ。
この場合おまえは外食をするか、出前をとるしか食事をする手段がない。
ここまで、いいかい?」
「えっ?…俺ならコンビニで弁当を買ってきて食べるけど…」 八木くんの口がポカンと開きっぱなしになりました。

「コ、コンビニや弁当屋は近所にないんだよ…。
いや、うどん屋と宅配ピザしか近所にないことにしよう。
そして、おまえは一人暮らしで料理ができない!…ここまで、いいかい!?」
「…わかったよ。それで?」 「"星くんの一日"は、食事をする以外にも"洗濯"をしたり、"掃除"をしたりと、
いろいろとやることがあるだろう。
これらを1つのプロシージャの中にダラダラと書いていったらどうなると思う?」
「すごく長いプロシージャになるだろうね」 「だろう?それに、食事はうどん屋に行くか、ピザをとるかのどちらかしかないんだ。
食事をするたびに、毎回同じ処理を記述するのかい?」
星くんは何かいいたげな表情で八木くんを見つめたあと、

「…ふーん。なんだか、おまえのいわんとすることがわかった気がするよ…」 ニヤリと笑いました。

第28回「プロシージャを呼び出すメリットとは?」に続く
文・イラスト / 武藤 玄

シーズン1 「VBAとの出会い」編: 各エピソードへのリンク
一覧にもどる
星くんと一緒にSTEP UPしませんか?