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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 新たなる挑戦編|第3話 「こんなの、楽勝だよ!」

ちゃんと部長の了承を得るから

泉先輩が平然とした顔でそう言うと、星くんはあわてて説明します。

「で、でも…。会社が費用を負担することですし…勝手に受験というのは…」 「ああ、それなら大丈夫。ちゃんと部長の了承を得るから。
…あの岩田部長が私の受験に、"ダメ"なんていうはずがないわ」
「(…す、すんごい自信だなあ…)」 でも星くんも心の中では、(きっと部長は了承するだろうな)と思っています。

「じゃあ来週、一緒に受験しましょう。
岬さんはどうするんだい?」
岬さんは手を合わせて、上目づかいに二人を見つめました。

「…すみません。
あたし、ベーシックの試験はもう自分で受けて合格しちゃったんです…」
「おおーーー」 今度は泉先輩と星くんが目を見開いて、同時に声を上げました。

「さすが岬さん。…まあ、岬さんならベーシックくらい楽勝だろうな。
一緒に開発してて、実力はよく知ってるし…」
星くんは腕を組み、えらそうにうなずきます。
まるで、自分ならベーシックはおろかスタンダードでも楽勝だと言わんばかりです。

この後、部長から正式に了承を得た泉先輩は、星くんと一緒に受験の準備を進めます。
そんな二人を岬さんは、不安そうな顔で見つめていました。

「星さん。ベーシックの試験勉強はどうするんです?
よければあたしの公式テキストを貸しましょうか?」
星くんは少し首をかしげながら…、

「…いいよ、別に。
さっきパラパラと見たけど、普段開発してる内容のほうが、よほど高度なことをやってるし………
ぶっつけ本番で大丈夫っしょ」
いとも簡単にそう答えました。

「(………!!それって、岩田部長が本来望んでる"VBAの体系的な知識を身につけてほしい"
って想いを踏みにじるんじゃあ………!)」
岬さんはのどまで出かかった言葉を飲み込みました。

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