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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 新たなる挑戦編|第9話 「八木くんの夢」

前から不思議に思ってた

「それだけのVBAやシステムに関する知識をお持ちなら、なぜちゃんとした企業に就職されないのですか?」 「…ブホッ!!」 思いがけない岬さんの言葉に、八木くんは大きく咳込みます。
さらに横から、星くんが口を挟みます。

「そうだよ。俺も前から不思議に思ってたんだ。
…八木、お前ほどの実力があるのなら、どの会社でも即戦力として、すぐに雇ってくれそうなのになあ…。
なんでおまえ、就職しないんだよ?」
八木くんの額に汗がにじみます。
しばらく八木くんは、無言で何かを考えている様子でしたが、やがてその重い口を開きました。

「…俺には、夢があるんだ」 八木くんは冷めかけた八木特製ブレンドを、一気に飲み干します。

「…VBAは、俺のすべてだ。
人生そのものといってもいい。
俺はVBAが、日本の…いや世界のビジネススタイルを変革する力を持つと、本気で信じているんだ。
…でも、それは1つの会社が効率化されればよい、という話ではないと思う。
どこかの企業に属して社員になれば、その会社の業績アップのために全力で取り組むだろう。
でもそれじゃダメなんだよ!
…俺の夢は、すべての企業がVBAのもつポテンシャルを最大限に活用し、
業務改善と効率化を実現することなんだ!」
「…すべての企業って…。
八木、そんな途方もない夢を、いったいどうやって実現するんだよ」
「うん。まずはExcel VBAシステム専門のベンチャーを立ち上げようと思う。
今やってるネットショップは、そのための資金作りだよ」
「ベ、ベンチャー………」 星くんが目を丸くします。
八木くんがそんなことを考えていたなんて、今まで夢にも思いませんでした。

「数年の間は、SI会社としてシステム開発を行いながら、企業のもつ様々な課題を洗い出していく。
ある程度、情報を収集したところで、それぞれの企業が抱える共通の問題点を抽出する。
そして、それらを一気に解決するシンプルでスマートなVBAによるソリューションを開発し、
安価で企業に提供するんだ。
システム開発にコストを割けない中小企業にも、専任の社内SEを置けない零細企業にも、
余すところなくVBAによる業務効率化の恩恵を受けてもらう。
これが、俺の夢なんだ!」

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