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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 新たなる挑戦編|第26話 「岬さんの夢」

セミナー講師になりたいの!?

「…え!?ひょっとして、岬さん、本当にセミナー講師になりたいの!!??」 星くんが、すっとんきょうな声を上げると、岬さんは人差し指を立て、シーッとジェスチャーします。

「…いや、自分でもなんていうか、よくわからないんです…。
今までそんなこと、考えたこともなかったので…」
星くんは、ウーンと唸りながら腕を組みました。

「確かに、岬さんの教え方はすごく上手だったよ。
…八木と比べても、遜色ないくらい。
でもなあ、いきなりセミナー講師だなんて……」
「よくわかんないんです、ホント。すみません」 2人は向き合ったまま、押し黙ってしまいます。
しばらくすると星くんは、何かを思いついたかのように、ポンとヒザを叩きました。

「……ひょっとして、岬さん。
セミナー講師になりたいんじゃなくて、人にVBAを教えるのが好きなだけ…なんじゃないの?」
星くんがそういうと、岬さんもハッとした顔をしました。

「確かにそうかもしれないですね。
VBAを教えてたら、すごく楽しくて…"これが仕事だったらなあ"って思ったんですけど…。
セミナー講師に限らず、VBAを教える仕事だったら、なんでもいいんだと思います」
星くんはホッとした表情で、胸をなでおろします。

「なら、もう少しお待ちよ。
ほら、岩田部長が今後、新メンバーを増やしていくって言ってたじゃないか。
その教育係を岬さんができるよう、部長に推薦してあげるよ。
開発との掛け持ちも多少あるかもしれないけど、できるだけそっちをメインでやれるように、頼んでみる」
「ホントですか!?…あ、ありがとうございます!!」 今度は星くんが、人差し指を立ててジェスチャーをしました。

「そろそろ、戻ろうよ。
こんなとこ江口さんに見られたら、また会社中に言いふらされちゃうよ」
「別に?あたしはかまいませんよ?」 ブホッ…!!岬さんの言葉に、星くんは勢いよく咳き込みました。

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