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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 次なるイノベーション編|第2話 「森川くんの実力!」

よろしくお願いしますっス!

「よ、よろしくお願いしますっス!」 森川くんは、顔を真っ赤にしながらそう答えます。

「じゃあ、私の席で教えるから、自分の椅子を持ってきてね」 そう言うと、岬さんは森川くんを自分の机に案内しました。

「さてと、何から教えようかしら?
…森川くんは、大学ではどんなプログラムを勉強したの?」
「自分が学んだのは、Web関係のプログラムです。
CGIを使って、ブラウザとWebサーバーとで、やり取りするようなやつっス」
「ふう~~ん。ずいぶん難しいことやってたのね。
なら、プログラミングの初歩は、あらかたマスターしてるということか」
岬さんはExcelを立ち上げ、VBEの画面を開きます。
コードウィンドウに次のコードを入力しました。

Sub Test()
    Dim i As Long
    i = 100.5
    Range("A1").Value = i
End Sub

「コードの2行目で、Long型の変数iを宣言しています。
3行目で、iに100.5の値を代入しました……
この時点で変数iには、何の数値が入力されているかわかる?」
「iはLong型ですか?なら、数値は100っスね」 「あらら…あっさりと答えちゃったわね、正解です。
じゃあ4行目は、何の処理をしてるかわかる?」
森川くんは、画面をにらみながら顔を近づけます。

「…?何かのオブジェクトのプロパティに、100を代入してるのですか?」 「なるほど、これはわからないんだ…。まあ、当然よね。
これはA1セルに、100の値を入力してるんです。
Rangeは、引数に指定したセルの範囲を取得するオブジェクトなの。
そのValueプロパティにiの値を代入するから、A1セルに100の値が入力されるんです。
…この説明でわかる?」
「すっごく、わかりやすいっス!」 森川くんの反応に、岬さんは気分を良くします。

「…そっ、そう?ありがと。
じゃあ、次はね…」
岬さんはキーボードをカタカタと鳴らし、コードウィンドウにコードを追記していきます。

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