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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 次なるイノベーション編|第3話 「岬さん、怒る!」

リスト入力の補助機能

「星、忙しいとこ悪いな。
…こないだ話してたリスト入力の補助機能。こんな感じで考えてみたんだ」
オーグチさんは紙に書いた図を使って、星くんに説明を始めます。

「こんな感じで、出荷一覧リストの項目名と、リスト設定シートのリスト名が一致したときに、
自動的に入力用のリストを使えるようにしたいんだけど……できそうかい?」
星くんは、図をマジマジと見つめます。

「……多分、できると思います。
入力用のリストは、"データの入力規則"にある"リスト"でいいんですよね?
……問題はどーやって、リストの元の値となるセル範囲を指定するかだな……」
「おもしろそうじゃない。それ、私にやらせてよ」 いつの間にか泉先輩がやってきて、星くんの後ろから、オーグチさんの書いた図を覗きこんでいます。

「せ、先輩!いつの間に…。
でも、どうやって作るんです?大丈夫ですか?」
「リストの設定は、イベントプロシージャを使って、
セルの選択範囲を変えたタイミングでやればいいじゃない。
リストを設定するコードは、"データの入力規則"を実際にやってみて
"マクロの記録"で記録すれば、すぐにわかるんじゃないの?
…そんなに難しくないわよ。きっと」
自信満々でそう言う泉先輩を、星くんは複雑な表情で眺めます。

「(なんで、そんなに自信タップリなんだよ…先輩。
スタンダードを取得したからか?
……実際の開発では、考えなきゃいけないことが山ほどあるんだけど…。
ま、いいか。いざとなれば、俺がフォローすればいいんだし…)」
星くんの頭の中に、プログラム完成までの様々な工程が瞬時に浮かびます。
しかし、せっかく先輩が名乗り出てくれたのに、これを突っぱねることはチームのためにならない、
と彼は判断しました。

「……わかりました。
じゃあ先輩、この部分の開発をお願いできますか?」

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