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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 次なるイノベーション編|第5話 「リストによる入力の補助」

泉先輩は楽しげ??

「あ!リストのセル範囲を取得するなら、データのある最終行を取得する必要があるじゃない!
…リストの入力候補は先々、増減しても対応できるようにって言ってたわよね…。
あーー!!なんか、めんどくさくなってきた!
…前に、星くんが作った支給品管理システムに似たようなコードがあったわね…」
泉先輩は"支給品管理システム"を開き、コードを確認します。

「あった、あった、これだわ、"Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row"。
これってEndプロパティを使って、1列目の最終行から上方向にジャンプして、
見つかったデータのある最終行を返すのよね。
これを応用すれば、各リストの最終行が取得できるわ…」
「めずらしいですね、先輩。残業ですか?」 背後から、星くんが声をかけます。
彼女はビクッと、大きく体を震わせました。

「うわっ!びっくりしたあ!!
……え、何?もう、定時のチャイム鳴っちゃったの?
…全っ然、気がつかなかったわ~」
「すみません。声かけようか、一瞬迷ったんですが…。
オーグチさんの案件ですか?ずいぶん、熱心にやってますね」
泉先輩は星くんの顔をじーっと見つめると、モゴモゴと何か言いかけましたが…、

「……うん。やり始めたらね、面白くて夢中になっちゃった。
…八木っちの勉強会は、明日だったわね。
私はもう少しがんばってくから、用がないならあんたはホラ、帰った、帰った!」
手のひらをパタパタと上下させ、星くんを追い払うジェスチャーをします。

「…わかりました。困ったことがあったら、いつでも言ってくださいね。
じゃあ俺は、お先に失礼します」
ペコリと頭を下げると、星くんは事務所を出ていきました。

ちょうどその頃、八木くんは掃除機を片手に鼻歌を歌いながら、部屋を行ったり来たりしています。

「ふんふんふん~~~っと、こんなもんか。
明日は、岬さんが来る日だから、しっかりと掃除しておかないとな!」
マンションでの勉強会は、星くんたち3人がスタンダードに合格したこともあり、
週に1度、金曜日のみの開催となっていました。

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