「VBAエキスパート」を取得しようと思ったのはなぜですか?
私は現在、半導体の生産工場で生産管理の仕事をしています。業務のなかでは、膨大な量のデータを扱うため、独学でVBAを勉強し、各種集計ツールを独自で作成して利用していました。
自分だけが使う簡単なツール作成は、自己流で得た知識で何とか対応できていたのですが、集計が複雑になったり、職場でほかのユーザーが使うためのツール作成の要望が出てくるにつれ、“幅広いVBAの知識を身につけておきたい”と思うようになりました。そこで、基礎知識を体系立てて習得すること、そして幅広い知識を身につけるためにVBAエキスパートを取得することを決めました。
「VBAエキスパート」を取得するまでの学習方法は?
VBAの基礎を習得するため、まずは『VBAエキスパート教科書 Excel VBA スタンダード』という対策書籍で勉強を始めましたが、普段は残業が多く、まとまった学習時間が取れません。そこで、週 1回の定時終了日には、早く帰宅して集中して勉強をするようにしました。 また、対策書籍に掲載されていた例題は、実際に自分でコードを記載して動作チェックしながら理解し、ある程度自信がついた段階で、公式サイトに載っていたサンプル問題に挑戦。そして、間違った箇所を再度勉強して、最終的に満点をとってから試験に臨みました。
身につけたスキルをどのように活用していますか?
VBAを基礎から勉強した結果、変数の種類をはじめ、宣言位置と適用範囲の関係、エラー処理や処理再開方法などを再認識することができましたし、データの表示形式の指定方法やメニューバーのカスタマイズ、コマンドバーの作成方法など、今まで知らなかった知識も広がり、ユーザーが利用しやすいツール作成のための方法などを身につけることができました。
また、この資格の取得により、習得した知識や業務スキルに対する評価や信頼度が増し、社内の情報システム部門からは、データベースサーバへのアクセスの許可を得られました。今後は、『ADO』を使って直接データベースにアクセスし、より複雑な情報処理に挑戦して社内業務の円滑化や効率化に、より一層貢献していきたいと思っています。
【2008年1月取材】