あと、もう少しで…!
「あと、もう少しで完成するんじゃ…」
星くんの頭にピーンと予感のようなものが走りました。
:
If v(i) <> "" Then
日付 = Mid(v(i), 1, InStr(v(i), ":") - 1)
数量 = Mid(v(i), InStr(v(i), ":") + 1)
For c = 4 To Cells(4, Columns.Count).End(xlToLeft).Column
If Format(Cells(4, c), "yyyymmdd") = 日付 Then
Cells(r, c) = 数量
End If
Next c
End If
:
「…いいぞ!
生産計画表の日付行を最後のデータの列までループ、
内示日と同じ日付が見つかったとき、カウンタ変数cには内示日の列番号が格納されているはず………。
このときの変数r(製品番号の行)、変数c(内示日の列)のセルに数量を代入してやればいいんだ!!」
星くんは、フーーーッと息を吐き出しました。
一連の処理の組み立てが終わったようです。
しばらくコードを眺めていた星くんですが、おもむろにメモ帳を起動すると、
オーグチさんにもらったCSVのサンプルを開きました。
「…とりあえず、30件くらいでいいか…」
星くんはデータを30件にしぼり、"Sample.csv"とリネームして、生産計画表と同じフォルダに保存しました。
「…よし、これでテストの準備はオッケーだ。
あっと、念のため生産計画表は上書き保存しておこう。
うまくいかなかったら、保存しないで閉じればいい。
…よし、いくぞ…!」
プルプルとふるえる指で[F5]キーを押します。
画面が一瞬チラついたあと、生産計画表に数量が入力されました。
「うっそぉ………!!」
あまりにも簡単にCSVデータの取り込みが終わり、星くんは拍子抜けします。
CSVデータと、生産計画表を交互に見比べ、正しくデータが入力されていることを確認していきます。
「(…すごい、すごい、営業課の人たちがあんなに苦労していた生産計画表への入力が
…本当に一瞬だったぞ………やばい!!)」
興奮した星くんは事務所で思わず雄たけびをあげそうになり、あわてて口を両手で押さえこみました。