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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 新たなる挑戦編|第3話 「開発の準備をしよう!」

こんな具合なんです…

「…そのオーグチさんから新しい開発案件を頼まれたんだけど…」 説明を続ける星くんを見つめながら、岬さんはなぜか、ニヤリと謎の微笑み浮かべます。

そうこうしているうちに、泉先輩が戻ってきます。
星くんは先輩も交えて、もう一度最初から、小口さんの開発案件について説明しました。

「…とまあ、こんな具合なんです…」 説明を終えた星くんは、泉先輩と岬さんの顔を交互に見つめました。

「ええーっ。CSVデータの取り込みなんて、VBAでどーやってするんですか??」 岬さんが開口一番に叫びました。

「それもそーだけど、今、開発中のすべての案件がいったん凍結になるってことを、
業務部のメンバーに伝えなきゃ…。
これは部長から、朝のミーティングで話してもらったほうがよさそうね…。
あと開発スケジュールも、全部見直す必要があるわね…」
泉先輩も、苦々しそうにつぶやきます。

「…岬さん、CSVデータの取り込みに関しては、家で調べてくるので明日まで待ってくれるかな…。
業務部メンバーへの告知と、スケジュールの引き直しについては…
すみません先輩、お手数をおかけします…」
星くんは、申し訳なさそうな顔でいいました。

「…はあ、しょうがないわよ。
星くんが悪いんじゃないんだし…。
それにしてもよりによって、…あのオーグチさんの依頼とはね…」

泉先輩は肩をすくめて、フーッとため息をつきました。

「わかりました星さん。
じゃあ細かいシステムの打ち合わせは、明日お願いします。
定形文の差し込み処理マクロは、今日、配布しても構いませんか?」
「さっき、見せてくれたやつだね。
あれはもう、完成してるから配布してオッケーだよ。
…あ、ボタンの追加と、オリジナルの定形文の削除を忘れないでね!」
星くんは岬さんに、念押しします。
岬さんは、テヘッと舌を出しました。

「(今日は久しぶりに、あいつのマンションに寄ってくか…)」 星くんは窓の外に視線を移しながら、ボンヤリとそう考えました。

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