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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 新たなる挑戦編|第1話 「あれから1か月」

この1か月の変化

「…ですから!VBAならなんでもかんでも、自動化できるわけではないんです!
…人間が考えて判断しなければならない部分は、VBAにも判断できません!」
泉先輩の大きな声が響き渡ります。

「あっれ~~~??…いいアイデアだと思ったんだけどなあ…
そっか~、VBAにもできることと、できないことがあるんだねえ~」
頭をポリポリかきながら、購買課の課長がトボトボと帰っていきます。

「もう…!提案する前に、もう少し考えてくれてもよさそうなものだけど…」 泉先輩がフンと鼻を鳴らします。

「しょーがないですよ。
みんな1か月前までは、VBAで自動化なんて考えもしなかったんですから…」
星くんは笑いながら、ふと遠い目をして、あのデモンストレーションの日を思い出します。

「星さん。
定形文の差し込み処理、動くところまでいったので、少し見てもらっていいですか?」
岬さんが、星くんに声をかけます。

「うん。わかった、すぐに行くから…」 星くんがアタフタと席を立ちます。
泉先輩はもう一度、フンと大きく鼻を鳴らしました。

この1か月で、業務改善部隊メンバーの役割が、大まかにですが…固まりつつありました。

泉先輩は日々届けられる、新規システムの開発要望に目を通し、業務担当者とシステム化する業務内容、 システム化のメリット、どのようなシステムが欲しいかなど、ヒアリングを担当します。
そしてヒアリング結果をメンバーと話し合い、大まかな開発スケジュールを立てていきます。
いわば、業務担当者と開発担当者の橋渡し的な役割です。

星くんは主に、大・中規模システムの開発を担当します。
また開発リーダーとして、岩田部長への進捗状況の報告や、メンバー間での作業量の調整も行います。
開発システムの優先順位は、メンバーで話し合い、最終的には岩田部長の承認をもらって決定します。

岬さんは主に、小規模システムの開発を担当しています。
また星くんの開発の一部を手伝ったり、時間があるときには泉先輩の業務を手伝ったりしています。

ちなみに業務改善部隊ではないのですが…、
岩田部長の指示で、江口さんも泉先輩の業務を一部手伝うようになりました。
ときどき、VBAのせいで仕事が増えたとボヤいています。

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