まだまだ、俺なんか…
「(…岬さんのVBAスキルはすごいと思っていたけれど…まさかこれ程とは…。
まだまだ、俺なんか足元にも及ばないぞ…)」
岬さんが、くるりと星くんのほうを振り返ります。
「星さん、スゴイです!!このCSVの取り込み方…1日で考えたんですか!?」
「…う、うん…、いろいろと調べてね…。どう?これでいけそうかな?」
「はい!もちろんです!これならバッチリです!!」
星くんは頭をポリポリしながら、ホッと胸をなでおろしました。
「…そ、そーかい。よかった…。
と、ところで昼間話してた件だけど、…先輩とオーグチさんの"うわさ"って…なんだい??」
岬さんはホッペに人差し指を当て、視線を上に向けました。
「…あ、あれですか?
えーーっと、泉さんとオーグチさん、以前、付き合ってたらしいですよ?」
「!!!!」
ガーーーン!!…と、星くんの頭の中に大きな音が響き渡りました。