女のことでも考えてるのか?
「小口くんからサンプルデータを受け取ったそうだな。
どうだ、星?うまく取り込めそうか?」
背後からいきなり岩田部長に話しかけられ、星くんはおもわずキャッと声を上げてしまいました。
「ぶぶぶ部長~!!…今、取り込み方を考えていたところです!」
星くんのあわてぶりを見た岩田部長は、怪訝な表情を浮かべました。
「そうか?俺はてっきり、女のことでも考えてるのかと思ったぞ?」
そのものズバリを指摘された星くんは、シドロモドロになってしまいます。
「いいい…いえいえ。そんなことはありません。がんばってます…!」
岩田部長は星くんの肩にポンと手を置くと、
「まあ…若いんだから、いろいろ悩むこともあるだろう…。
もしよかったら、話を聞くぞ?いつでも相談に来い」
そういって、スタスタと去っていきました。