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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 新たなる挑戦編|第13話 「実用に耐えうるプログラムとは」

イメージしてたのと違う…

お昼休みが終わり、星くんが午後の仕事に取り掛かろうとしたとき、オーグチさんがやってきました。

「星。おまえの作ったシステム、試してみたよ。
先月の内示データを丸ごと客先からもらい、実際に取り込んでみた…。
うん、よくできてるよ。
ボタン一つで、魔法のようにデータが生産計画表に取り込まれていった…。ただなあ…」
オーグチさんの表情はイマイチ、パッとしません。
星くんの額に、ジワッと汗がにじみました。

「ただ………なんですか?」 「…うん。せっかく作ってもらって、こんなこと言うのもアレなんだが…。
星、データを取り込むスピード、もう少し早くならんのか?
…なんか、俺のイメージしてたのと違うんだよなあ…」
星くんの額の汗がツーーッと、頬を伝って落ちていきます。

「…取り込み速度、遅いんですか?」 「うん。まあ、俺の使っているPCが古いっていうのもあるんだけど…。
取り込みが始まると数分間、ウンともスンとも言わなくなるんだ。
最初、PCがこわれたのかと思ったよ」
星くんはオーグチさんから、先月分の内示データを受け取ります。

「もっと…ボタンを押したら、パッ!
…と、生産計画表にデータが取り込まれるのをイメージしてたんだよなあ…。
星、そこんとこ…よろしくな!」
軽いノリでそう言うと、オーグチさんはスタスタと自分の席へ戻っていきました。

「ウンともスンとも言わなくなる…??それって…」 星くんは大急ぎで、オーグチさんからもらったデータの取り込みテストを準備します。

「データ件数は3156件だな…。
よし!取り込みテスト、スタートだ!」
マクロを実行し、データの取り込みを開始します。
…しかしいくら待っても、データの取り込みが完了する様子はありません。

「…ちょ、ちょ。…どうなってんだ、コレ?
オーグチさんの言うとおり、本当にウンともスンとも言わなくなっちゃったぞ…」
星くんは[Ctrl]+[Break]キーを押し、マクロの実行を中断します。
画面がデバッグモードに変わり、マクロの実行が一時停止しました。

「…フリーズしてるわけではないんだな。
でも、これではどこまで取り込みが完了したのか、さっぱりわからないぞ…」
星くんは現在のマクロをキャンセルすると、プロシージャに次のコードを追加しました。

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