おまえがそんなこと言っててどうすんだ
「こんな感じで…4行目以降のセルが選択されたときだけ、リストを設定する処理が動くように制限します。
1~3行目は、リストを設定する必要がありませんよね?」
八木くんの解説に、目をキラキラと輝かせながらウンウンと泉先輩がうなずきます。
「だったら同じように、イベントプロシージャでG列以降は、
処理が動かないように制限をかければいいじゃないか」
星くんが横からツッコミを入れます。
「はあ…?星、おまえがそんなこと言っててどーすんだ。
リストの項目は、今後も増え続けていくんだろう?
列番号で制限したら、項目を増やすたびにコードを修正する作業が発生するじゃないか」
眉毛をハの字に曲げて、八木くんがため息をつきます。
「…ぐ、ぐぬぬ」
星くんは、システムを見たばかりの八木くんに肝心要の部分を指摘され、
再び歯ぎしりを繰り返しました。