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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 次なるイノベーション編|第17話 「飲み会はまだまだ続く」

どんな形ならやりやすいんですか?

「え?……社内で知らない人、いないんじゃない?
僕は江口さんから、詳しく教えてもらったけど?」

「(あいつ……)」 星くんの脳裏に、言いふらしまわってる江口さんの姿が浮かびました。

「岩田さん。
先ほどのお話で、業務部内の改善活動という枠内では、
全社的な動きがとりにくいとおっしゃってましたが…、
どのような形ならやりやすいんですか?」
岩田部長はチョット考えるような仕草をしてから、言いました。

「そうですな……、
例えばシステム企画室のような独立した部署があれば、
組織の垣根を越えた全社的な動きがとりやすいかと…」
「システム企画室……ですか。
今ある電算室とは違うんですか?」
「システムの企画と開発を中心に行う部署です。
業務部でやっているように、まずは全社でシステム化の要望を集めます。
その中から改善効果の高いものをピックアップし、必要度に応じて優先順位をつけます。
後は優先順位の高いものから、順次開発を行っていきます」
「なるほど」 「開発したシステムには、メンテナンスが不可欠です。
それも、システム企画室のほうで行います。
さらに、似たような業務を行っている部署に対して水平展開を行うなど、
要望の有無にかかわらず、こちらから積極的にシステムを企画、提案していきます」
若は目の前のジョッキに視線を移し、フーッとため息をつきました。

「…本来であれば、それらは電算室が行うべき仕事です。
ですがご存知の通り、電算室にはそれだけのスキルも余力もありません。
今あるCOBOLのシステムをお守りするだけで、手いっぱいです。
……岩田さん、VBAでそんなことが本当に可能なんですか?」
岩田部長は若をまっすぐに見つめ、きっぱりと言いました。

「ここ一、二年の、星たちの仕事っぷりを見れば、十分可能だと思います」

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