スマートな方法…ですか?
「あたしならもっと、スマートな方法で解決するけどなあ…」
岬さんは頭の後ろに手を組むと、イタズラっぽい表情で森川くんを見つめました。
「スマートな方法…ですか?」
「森川くん。
Split関数って、何のためにあると思う?」
「Split関数ですか……?
あっ……!!」
森川くんが小さな目を見開いて、ポンと手を叩きました。
「フフン……。
すぐ気がつくところは、さすがよね。
Split関数は、要素数がわからない配列を作るのに、うってつけなのよ」
岬さんが、カタカタとPCに図を作ります。
「こんな感じね。
検索ワードがいくつあるかわからないけど、
各ワードは必ずスペースで区切られてるんでしょ?
Split関数の区切り文字をスペースにしておけば、検索ワードの数だけ、
バリアント型の変数に配列を作ってくれるわ」