お前は大事なパートナー
「おまえが会社にとって重要な人間なのは、わかってる。
…でも俺にとっても、お前は大事なパートナーなんだ」
「八木。お、俺は……」
星くんは拳を握りしめ、うつむきます。
"ブーッ、ブーッ"と、スマホが振動し、アラーム音が鳴り響きました。
「………なんで俺が、学生なんかやってるんだよ」
星くんは目をこすりながらムクリと起き上がると、スマホに手を伸ばします。
一通のメールが届いていました。
おはよう、星。
今、駅前の喫茶アゲインにいます。
よかったら、来ないかい?
八木
「こっちは、夢じゃないんだよなあ…」 星くんはスマホの画面を見つめながら、ため息をつきました。
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