スペースを探して抜き出しては?
「そうですね…。
InStr関数でスペースを探して、前半部分と、後半部分を
Mid関数で抜き出すというのは、どうっスかね?」
「ブブーーーッ、却下です」
岬さんがアヒル口をして、ダメ出しします。
森川くんは、その仕草の可愛らしさに、思わず赤面してしまいました。
「それって、複数の検索ワードが"2つ"という、前提で言ってるでしょ?
検索ワードは、3つ以上かもしれないし、1つかもしれないわ。
そのロジックで、対応できる?」
森川くんの顔が、更に赤くなりました。
「ああ……っ、そうでした。
ユーザーがいくつ検索ワードを入力するか、わからない前提でしたね…。
だとすると、どうしよう。
スペースがなくなるまで、ループで回さなきゃならないのかな…」
岬さんは腰に手を当てると、フンと鼻を鳴らしました。
「…またそんな、力技で切り抜けようとしてる……キミの悪い癖よ。
あたしならもっと、スマートな方法で解決するけどなあ…」
彼女は頭の後ろに手を組むと、イタズラっぽい表情で森川くんを見つめるのでした。