八木くんは、淹れたての八木特製ブレンドを口に運びます。
「うん、いい感じだぞ。
実際にエラーを発生させて、テストしてみるか」
八木くんはそう言うと、For…Nextステートメントの中に、テスト用のコードを追加し始めました。
もうじきお昼休みになろうかという頃、客先からオーグチさんが帰ってきました。
「ホイ、今月分の計上通知書。
……あれ?めずらしい人が来ているな」
彼は泉さんに書類を手渡しながら、そう言います。
「ミズっち、VBAの勉強に来たんだって」
「へえ~、水木さんがブイビーエーをねえ…。
なるほど、それでご機嫌ナナメなんだ」
「別に、機嫌なんか悪くないですぅ~」
泉さんは、ほっぺをプクーとふくらませながら、そう言いました。
「……という具合に、オブジェクト、ステートメント、関数。
この3つが、VBAの基本文法で、これらを組み合わせて作られたプログラムを、プロシージャと呼びます。
マクロとは、1つ以上のプロシージャを用いて操作を自動化するために用意された、Excelの機能の名称です」
VBAは大別すると、次の3要素で構成されています。
① オブジェクト式
② ステートメント
③ 関数
< ベーシック公式テキスト P40 >