八木くんはデータ追加プロシージャを実行します。
今度は正しく番号順にデータが並んでいて、最終行の罫線の欠けもありません。
「よし!よし!」
彼は満足そうに、何度もうなずきました。
「ふう。これで後は、トランザクションとエラー処理を追加すれば、データ登録処理の完成だ。
明日は出社予定だから、思ったより早く、完成した処理を見せることができそうだぞ」
そのとき、八木くんのお腹がグーーッと音を立てました。
「そういえば、まだ昼を食べてなかったな。
…ラーメンでも食べてから、続きをやるか」
八木くんは財布をポケットにねじ込むと、遅めの昼食をとりに、部屋を後にしました。
そのころ星くんの会社では岬さんと森川くんが、パソコンとにらめっこをしています。
「10章の"デバッグ"も、これで完璧ね。
…スタンダードの試験は、来週だっけ?」