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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 持続可能なスキーム編|第5話 「テーブルのデータを取得しよう」

経営戦略会議の結果

「泉くん、星、岬くん、ちょっと話がある。
キリのいいところで、こっちに来てくれないか?」

星くんたちはキョトンとした顔で席を立つと、岩田部長の元に集まりました。

「部長、お茶です。
ぬるめにしておきました」

オーグチさんが差し出した湯呑を手に取ると、部長は一気に飲み干します。

「先ほど、経営戦略会議で決まったことを伝えるから、しっかり聞いてくれ。
……現在、業務改善部隊として行っているVBAの開発を、そっくりそのまま、
システム企画室の業務として引き継ぐことになった。
メンバーは従来どおり、泉くん、星、岬くん、森川の4名。
加えて、室長はワシが業務部長と兼任、副室長は小口くんが営業課長と兼任する」

星くんたちは要領を得ない顔で、お互いを見つめ合います

「あのう…。
それって部長、今までとどんな違いがあるんですか?」

「……おまえたちの仕事に大きな違いはない。
が、"業務改善"の一環としてやってきたVBAの開発が、れっきとした"業務"になる。
今まで手が出しづらかった他部署の業務も、大手を振って開発できるようになるぞ。
あと、少しだが室として予算もつく」

「…組織上の位置づけは、どうなるんです?」

オーグチさんが、2杯目のお茶を差し出しながら尋ねました。

「本当は社長直轄の独立した組織にしたかったんだが…。
どうしても社長が首を縦に振らなかったので、業務部内に新設ということになった。
ただ、組織の垣根を越えて活動できることは、お墨付きをもらったので安心していいぞ。
正式な辞令の交付は次年度だが、明日から暫定的に、業務改善部隊がシステム企画室として稼働する」

「あたしたち、昇進したり昇給したりするんですか?」

眼をキラキラさせながら泉先輩がそう尋ねると、部長は首を横に振ります。
彼女は露骨にがっかりした表情をすると、小さくため息をつきました。

「活動方針についてはワシと小口くんで、打ち合わせをする。
決まり次第、伝達するから、そのつもりでいてくれ」

部長がそう言い終わった瞬間、定時のチャイムが社内に響き渡りました。

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