「ほう。それは、面白そうですね」
八木くんと森川くん。珍しい組み合わせの二人が、昼下がりのオフィスで雑談を始めました。
「あと、Cを使った一般的なプログラムもやりましたよ」
「なるほど。
プログラミングの基礎知識は、一通り学ばれたのですね。
森川さんの目から見て、VBAはどうです?」
「そうですね…」
森川くんは、スタンダードのテキストをパラパラとめくりました。
「…最初は、他のプログラミング言語と同じだと思いました。
でも学んでいくと、Excelというアプリケーションに特化したマクロ言語の側面が見えてきて…、
さらに深く学んでいくと、Excelを自動化するには余りある……
正直、なぜこんなに過剰な機能を持たせたのか、よくわからない言語……
というのが素直な感想です」
「過剰な機能ですか…」
八木くんが、クックッと肩をゆらして笑います。