ご予約のお客様
「らっしゃ~い!!オグチさん?
……ご予約のお客様、ご案内~~~!!」
店内に、大将の大きな声が響きます。
星くんたちの他には、まだお客は来てないようでした。
「この店いいでしょ?
静かに話すには、もってこいですよ」
若が小声で、オーグチさんに耳打ちします。
「いやあ~助かります。
お心遣い、感謝です!」
オーグチさんは、岩田部長の方に視線を送りながら、相槌を打ちます。
「役員。お気遣い、感謝いたします」
岩田部長も会釈をしながら、そう伝えます。若はすっかり、ご機嫌な様子です。
'特定の警告やメッセージを表示しない
Application.DisplayAlerts = False
'計算方法のモードを手動にする
Application.Calculation = xlCalculationManual
'イベントの発生を許可しない
Application.EnableEvents = False
'ステータスバーの文字列を設定する
Application.StatusBar = "表示したい文字列"
'画面表示の更新を停止する
Application.ScreenUpdating = False
「見てわかるように、全てアプリケーションそのものに対する命令でしょ?
マクロの実行時に、これらの動作をExcelにさせたいケースが多々あるの。
そんなときに使う、いわゆる"定番"のコードよ」
「すごい……VBAって、こんな細かい制御もできるんっスね」
森川くんがキラキラと目を輝かせながら、画面を見つめます。