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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 森川くんのVBA日記編|第7話 「シートとブック」

気になったところは?

うららかな春の昼下がり、岬さんと森川くんのVBAの研修が、和気あいあいと続いています。

「じゃあ、最後に9章の"ブックとシートの操作"だけど…。
特に気になったところはない?」

「9章ですか…」

森川くんの声が、急に自信なさげになります。
昨夜、このあたりを読んでいるところで、猛烈な眠気に襲われた彼は、
内容をほとんど覚えていませんでした。

「ぜ、全体的に…っスかね…」

「全体的に何?
気になるところは"ない"ってこと?」

岬さんが、様子のおかしくなった森川くんの顔をのぞき込みます。

「…す、すみません。
実はこのあたり、半分寝ながら読んでたので、全体的に内容をよく覚えてないっス」

「ふふっ。別に謝らなくてもいいわよ。
……そう、眠くなるまでテキストを読んでくれたのね。嬉しいわ。
じゃあ、要点だけ解説するから、また時間のあるときに読んでおいてね」

そう言うと岬さんは、テキストをパラパラとめくります。


ワークシートを指定するときは、

Worksheets("Sheet1")
Sheets("Sheet1")

という2 つの書き方があります。
Excel には「○○シート」が4 種類あります。

<中略>

Worksheets("Sheet1")というのは、これら4種類のうち「ワークシート」だけに注目して、ワークシートの中で"Sheet1"という名前のシートという意味です。一方のSheetsは、「ワークシート」「グラフシート」「マクロシート」「ダイアログシート」すべてを指します。Sheets("Sheet1")というのは、すべてのシートの中で"Sheet1"という名前のシートを表します。

                                         < ベーシック公式テキスト P152-153 >

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