翌日になりました
翌日になりました。
森川くんは引き続き、"営業進捗管理一覧"ブックのマクロ開発に勤しんでいます。
「岬先輩。オーグチさんの案件、とりあえずできましたので、一度見ていただけませんか?」
「え!?もう、できちゃったの??…早いわね」
ここまでの開発内容を報告するために、
森川くんは打ち合わせを終えて席に戻る途中の岬さんに声をかけました。
「うん。…問題なく動いてるようだし、一度オーグチさんにも見てもらいましょうか」
岬さんがキョロキョロと辺りを見回すと、車のカギを手に事務所を出ようとしているオーグチさんの姿が目に入ります。
「オーグ…じゃなかった、小口さ~~ん!」
「今、"オ~"って伸ばさなかった?俺の名字は、"オ・グ・チ"。
…なぜかみんな、伸ばして呼ぶんだよな…」
オーグチさんがブツブツ言いながらやって来て、森川くんのPCをのぞき込みます。
「どれどれ……。フンフン、なるほど」
オーグチさんは、色々なキーワードを入力して、動作を確認しています。
一通り試した後で、修正してほしい内容を森川くんに伝えました。