週が変わった月曜日、オーグチさんが、"営業進捗管理一覧ブック"の検索機能をチェックします。
「And検索、Or検索、ともにバッチリだな。
たった一週間で…森川、すごいじゃないか!」
「なんてったって、森川くんには天才インストラクターの、このあたしがついてますから!」
森川くんの肩をたたき、岬さんがそう言います。
「ホント、最初の開発でこれだけ作れるなんて驚きだよ。
森川くんはもう立派な、開発メンバーの一員だな」
「あんた…うかうかしてるとモリリンに、あっという間に追い越されちゃうわよ」
星くんの肩をたたき、泉先輩がそう言うと、星くんは頭をかきながら苦笑しました。
「あ、ありがとうございますっス」
皆からさんざん褒められて、森川くんはゆでダコのようになっています。
「…欲を言えば、検索のときに画面がチラつくのと、動きが少し遅いのが気になるな。
本番ではもっと、大量のデータを検索するからな」
「あ、それなら今すぐ、直せるっス」
森川くんは、VBEを起動させると、
コードの先頭に"Application.ScreenUpdating = False"を追加しました。
「これで、試してみてください」