そのころ星くんは、いつものように八木くんのマンションに立ち寄っていました。
八木くんは腕を組んで、VBEの画面を見つめています。
「…おどろいた。星、本当におまえひとりでこれを作ったのかい?」
星くんが昼間、会社で作ったプログラムを実行しながら、八木くんはそうつぶやきました。
「えへへ、どうだい?ちゃんと、動いてるだろ?」
星くんは得意げな表情で、そういいます。
「う~ん、まいった。おそらく、この半分も作ってくれば上出来だと思ってたんだが…。
まさか、本当に一日で作ってくるとはな…
おまえは元々、こっち(プログラミング)の世界が向いてたのかもしれないな」
星くんは、ニヘラ~としながら八木くんの言葉にウンウンとうなずきます。
八木くんは、ゴホンと咳ばらいをし、
「よし。これでシステムの"核"になる機能ができた。
あとは、これに肉付けしてチャンとしたシステムにしていくわけなんだが…。
その前にこのプログラムをシステムの核に使用できるよう、少しブラッシュアップするか」
Sub Test()
Dim i
Dim j
Dim Hantei
'変数の値を初期化する
Hantei = False
For i = 2 To 100
For j = 2 To 100
If Range("A" & i) = Range("C" & j) Then
'変数に"True"を代入する
Hantei = True
Exit For
End If
Next j
If Hantei = True Then
'変数の値を"False"に戻す
Hantei = False
Else
'セルの背景色を変える(チェックする)
Range("A" & i).Interior.ColorIndex = 6
End If
Next i
End Sub
「コードの2から4行目、各変数の宣言だけど、今までは特に変数の型を指定しないで宣言してきた。
でも、システムとして開発を進める場合、キチンと型を宣言したほうが、より堅牢でバグの少ないシステムを構築できる」