月曜日の朝、岩田部長は朝礼で皆に岬さんを紹介しました。
「…のなか我々の業務も多忙を極め、さらなる人員確保と業務効率化は急を要する状況だ。
とりあえず人員の確保を優先し、総務からひとりまわしてもらうことになった…。岬くんだ」
岩田部長にうながされ、
「本日付で業務部に配属になりました、岬です。皆さんよろしくお願いします」
岬さんは、そうあいさつすると、ぺこりとおじぎしました。
朝礼が終わるとすぐに、
「みーくーん!」
江口さんが手を振ります。
「えぐちーん!」
岬さんが手を振りかえします。
岬さんは江口さんのところにかけより、ふたりは手を取りあってキャッキャッとはしゃぎはじめました。
「(そっか…ふたりは同期入社だったっけ…)」
星くんは、はしゃぐふたりを遠い目で見つめながら…、
「(今日から大変になるぞ…)」
心の中に、重い使命感のようなものを感じていたのでした。