「そろそろ、寝ようかな…」
缶ビールを飲み終えた泉先輩は、軽くあくびをしながらいいました。
「星くんたら…"アハハ大丈夫です~"なんていってたけど…ホントに明日、大丈夫かしら…」
泉先輩は心配そうな顔つきで、夜空を見上げました。
八木くんのマンションでは、星くんがまだまだがんばっています。
「まだなにか、やることがあるのかい?」
星くんが八木くんにたずねました。
「そーだよ、まだプログラムを作っただけじゃないか。まず、ちゃんと動くかどうかテストしなきゃ」
そういうと八木くんは、VBEに向かってなにか入力し始めました。
「なに作ってんだい?」
「うん、2万件のテストデータを準備するのさ。
本当は会社のファイルでテストするのが一番なんだけど…持ってきてないからしょーがない。
今から作ろう。ただ、手作業で作るのは大変だから、VBAで作っちゃうけどね」