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やってみよう!Excel VBAで業務改善!|VBAとの出会い編

第25話「ブックを操作してみよう!」

第25話「ブックを操作してみよう!」

登場人物紹介

具体的にはどうすれば?

「…と、まあこんな感じかな」

八木くんの解説がひととおり終わり、早速、星くんは質問しました。

「VBAからも、簡単にファイル操作ができることはわかったよ。
で、具体的にはどんなオブジェクトに、どんな処理をさせればいいんだい?」

「それを調べるのも、おまえの仕事じゃないか」

そっけなく答える八木くんに、星くんの口がポカンと開きっぱなしになりました。

「…とまあ、それではあまりにかわいそうか。
ええっと…、"Application.GetOpenFilename"、"Workbooks.Open"、"ActiveWorkbook.Close"、
このあたりをヘルプで調べ、[ファイルを開く]ダイアログボックスを表示し、
選択されたブックを開き、セルA1に"開いたよ!"の文字列を入力し、上書きして閉じる。
そんなプログラムを、明日会社で作ってくるんだ。これも期限は明日中だよ、いいかい?」

星くんは、あわててメモを取り出すと、八木くんが今いったことをカリカリとメモしました。

「ヘルプの調べ方はわかってるよな?
VBEのコードウィンドウにコードを記述、選択して[F1]キーを押すんだぞ。
そうすると、ヘルプが表示される。
あと…このコードは、今日作った"新オーダーアイテムをチェックする"プロシージャとは
別のプロシージャに記述するんだ。
間違っても、同じプロシージャ内に組み込んだらダメだぞ!
理由はまた後から説明するよ、ほかに何か質問はあるかい?」

八木くんは、星くんの顔をマジマジと見つめながら問いかけます。

「…いや、質問はないよ。
わかった、明日中にそのプログラムを作ればいいんだね」

星くんのあっさりした反応に、八木くんは拍子抜けします。

「そ、そうか…。質問はないか…。じゃあ、また明日な」

星くんを玄関まで見送りながらも、八木くんはどことなく心配そうです。

「…へ、ヘルプでわからなければ…こないだ貸した本でも、インターネットで調べてもいいんだぞ…」

「わかったよ。いつも、ありがとう八木。じゃ、また明日な」

星くんは軽く手を振りながら、八木くんの部屋を後にしました。

帰り道をさっそうと歩きながら星くんは…、

「(今まで八木のやり方で、間違っていた試しはないんだ。
だから、今回も大丈夫!とにかく、八木のいうとおりやってみよう!)」

…こんなことを考えていたのでした。

シーズン1 「VBAとの出会い」編:エピソード一覧

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