「さ、今日はもう帰った!帰った!…明日、また来てくれ!」
八木くんの部屋から追い出された星くんは、ただボーゼンと立ちすくむのでした。
翌日、会社で星くんは頭を抱えていました。
「…なんだい、なんだい!八木のやつ………ネットショップの更新と友達のどっちが大事なんだよ!」
星くんのパソコンはExcelが起動していて、VBEも開いています。
「今日中に"追加アイテムをチェック"する部分を作って見せろっていってたな………
そんなの今日中にできるわけないじゃないか!…八木のやつ、ムチャクチャいいやがって…う~ん…」
星くんはついに、うなりだしました。
「…どうしよう…どうしよう…追加アイテムのチェックか…。
アイテムのチェックってどーやるんだっけ…。
そっか、新アイテムと旧アイテムを比較してやればいいのか…
それってIfステートメントでできるよな………」
やおら星くんは、机の引き出しからA4のコピー用紙を取り出しました。
「…そーいえば前に八木がいってたな、プログラムを作るときは最初に日本語で書けって…
今回の処理を日本語で書くと、どーなるんだ?」
星くんはカリカリと、思いついたことを紙に書き始めました。
「…こんな感じか…」