「変数だ!"Exit For"をぬけたときは、変数に何か値を持たせるようにすればいいんだ!」
ポンと手をたたいて大きな声を出すと、周囲の社員が驚いて一斉に星くんのほうを振り返りました。
「…あ、いや…。なんでもないです。すみません」
周りからの視線に気がついた星くんは、頭をかきながらぺこりとします。
「そーだよ。変数だ!変数を使えばいいんじゃないか!
…なんでこんな簡単なことに気がつかなかったんだろう…。
ある処理をしたかどうか判定したければ、処理をすると同時に変数に何か値を代入させる。
そしてあとから、変数がその値を持っているかどうかを調べれば、処理を行ったかどうかを判定できる…」
星くんの頭の中に、次の図が浮かび上がりました。
「うん…こんな感じだ…。これならきっと、うまくいく…!」
星くんは早速、VBEのコードを手直ししていきます。