「イメージとしては、
内側の繰り返し処理が終わると、外側の繰り返し処理に制御が移る、という感じかな。
ただこの繰り返し構文のネストには注意が必要だよ。
調子に乗ってネストをやりすぎると、全体では膨大な回数の繰り返し処理になってしまうことがよくあるんだ。
そうなるとコードの実行に思った以上の時間がかかり、
場合によっては何10分も待たされる…なんてことになりかねない。
繰り返し構文のネストは、全体の繰り返し回数をよく考えて作成する必要があるよ」
「うーん。なるほど…」
星くんは真剣に、八木くんの説明を聞いています。
「あとFor…Nextステートメントには"Stepキーワード"というのがあって、
カウンタ変数の加算値を1以外の数値に指定することもできる。
まあ…当面、Stepキーワードが必要なコードを作成することはないだろうから、これはまたの機会にしよう。
もう1つの繰り返し構文"Do…Loopステートメント"も、そのうちまた教えるよ。
どうだい、繰り返し処理のイメージが、なんとなくつかめたかい?」
「うーん、まあね…。どうすれば繰り返し処理をさせられるかは、わかったよ。
でもこれを実際のプログラムの中で、どうやって応用すればいいのかさっぱりわからないや…」
頭をかきながら、星くんが答えます。
「どうやって使うかだって?あはは!それは大丈夫。
だって今から、おまえがそのプログラムを作るんだから」
「え?えええっ??俺がプログラムを作るのかい…!!??」
星くんが、細長い目をまんまるに見開いて叫びます!
「そーだよ」
そんな星くんに、こともなげに答える八木くんでした。