「ところで…
Accessのデータベースファイルを利用するって、具体的にはどうやるんだい?」
「ん?実装する方法かい?
……そうだな、一言で説明するのは難しいな…」
そう言うと八木くんは、カバンからノートPCを取り出しました。
「Accessに接続してテーブルを利用するには、大きく分けて3つの手順が必要なんだ」
①.Accessのデータベースファイルに接続する
②.テーブルからレコードセットを取得する
③.レコードセットのデータを操作する
彼はテキストエディタにそう入力すると、Excelを起動しました。
「VBAからデータベース…つまりaccdbファイルを操作するには、ADOという機能を利用するんだ」
「ADO?」
「"ActiveX Data Object"の略だよ。
このADOの持つ様々な機能で、VBAからデータベースを操作できるようになるんだ」
続けてVBEを起動した八木くんは、
[ツール]メニューから[参照設定]を選択し、[参照設定]ダイアログボックスを表示しました。
「ここの下の方に……、
あった、"Microsoft ActiveX Data Objects x.x Liblary"。
この"x.x"はバージョン番号だから、新しいのにチェックを入れて……っと」