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やってみよう!Excel VBAで業務改善!|持続可能なスキーム編

第5話「テーブルのデータを取得しよう」

第5話「テーブルのデータを取得しよう」

登場人物紹介

今のままでもイイと思うんだけど

「でもなあ…、仕事の内容が大して変わらないのなら、
別に今のままでもイイと思うんだけど…」

星くんと泉先輩、岬さんは残業のため、事務所に残っています。
森川くんと岩田部長は、定時で早々と帰宅しました。

「う~~~ん。
話が難しくて、あたしにはよくわかりませんでした。
ただ、システム企画室って…なんかカッコいいですよね。響きが」

星くんの言葉に、岬さんが返します。

「……これってアレじゃない?
以前、若と飲み会やったときに、部長が言ってたやつ…」

泉先輩が、思い出したかのようにつぶやきました。

「…………確かに!
そういえば、部長そんなこと言ってましたね。
システム企画室がどうたらとか、他社のシステムがどうたらとか…。
あれって、コレのことだったんですかね?」

「えっ?えっ?……いったい、何の話です?」

「そっか、岬さんは飲み会にいなかったんだよね。
……言ってたんだ部長が。
全社的な動きをするには、システム企画室のような独立した部署が必要だって。
そしていずれは、他社のシステムを受注開発できるようにしたい…って」

星くんの言葉に、岬さんが眼を丸くしました。

「えっ。それってすごくないですか?
まるでウェアハウスか、システム屋さんのようですね?」

「いや……それは若に、
"全ての業務をVBA化したら、やることがなくなってしまう"
って焚きつけられたんで、苦しまぎれに言ったんじゃないかと思うよ。
まさか本気でそんな……」

笑いながら答える星くんの顔が、徐々に真剣な表情に変わります。

「(冗談だよな……。
でも部長のことだから…ひょっとして…)」

引きつった星くんの顔に、薄っすらと汗がにじむのでした。

第6話「レコードセットとは」に続きます

文・イラスト/武藤 玄

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