「…基幹システムとの連携とは、具体的にどんな事を考えているのかね?」
総務部では梶田部長と水木さんの打ち合わせが、まだ続いています。
「ええっ…と……。
確か、基幹システムのエクスポート機能を使って出力したデータを、VBAのなんだっけ…?
外、外部…参照…?とか言う機能を使って、連携させたい…と言ってましたね」
「そんなこと、本当にできるのかね?」
梶田部長は目を大きく開き、ゴクリと喉を鳴らします。
「Accessのaccdbファイルにエクスポートすれば、VBAで連携できるみたいです。
星くんも、まだ半信半疑の感じでしたけど…」
「それはすごい……!」
梶田部長はグッと、拳を固く握りしめました。
「水木くん。それは、ぜひとも進めるべきだ!
VBAと基幹システムが連携すれば、大きな"車の両輪"になる。
…どちらも、わが社のIT化を推進するために必要不可欠な存在だ!
…君はこの件に関して、星主任を全力でサポートしてやってくれ。
なんなら、通常業務より優先させてもいい!」
「はあ……」
水木さんは急上昇した梶田部長のテンションにたじろぎながら、。
あまり気乗りしない様子で、そう答えました。