「(水木さん…。
いい機会だから、ちょっと聞いてみようかな?)」
星くんが口を開こうとした矢先に、水木さんが話し始めます。
「昨日言ってた、VBAと基幹システムを連携させる件なんだけど…。
実現のメドはつきそう?
あたしに何か、手伝えることある?」
「あ…、えっと。いけそうな感じです。
連携部のマクロは難しいので、オフィス・ヤギというベンダーに開発委託してるんですが…。
思った以上に、うまくいきそうです」
「なんだ。じゃあ、あたしの出番はなし?」
「いえいえ、そんなことはありません。
水木さんには基幹システムをエクスポートする、
デイリーのバッチ処理を作っていただかないと…」
彼女は箸を休めて、フンと鼻を鳴らしました。
「そんなの、アッという間にできちゃうじゃない。
…梶田部長から言われてんのよ、"星主任の作業を全力でサポートしろ!"って。
…どうする?
肩でも揉もうか、星主任?」
いたずらっぽい目で見つめる水木さんに、星くんはタジタジになります。
「いえいえ……滅相もありません。
バッチとVBAを連携する際に、細かな調整が必要になると思いますので……。
そのときにぜひ」
「…そう、わかったわ。
じゃあ、そのときになったら教えてね。
……ところで、マコちんの話なんだけど…」
「ブッ…!!」
星くんは口に入れたもやしを、吹き出しそうになりました。
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