マクロ記録
「なるほど…、メッセージバーの[コンテンツの有効化]ボタンをクリックすると、
次からセキュリティの通知ダイアログが表示されなくなるんだな」
森川くんは、あっという間に1章を読み終えると、2章の"マクロ記録"へと、ページを進めます。
「…んん?これって…操作を自動でコード化する機能のことか…?」
彼はパラパラとページをめくりました。
マクロ記録は、人間の操作が記録されるだけです。そして、人間の操作というのは、コンピューターにとっては無駄が多いです。マクロ記録でマクロを“作る”という発想はしないでください。
(中略)
1行目というのを、どう表せばいいのか。削除するときの命令はどんな単語なのか。そうした、分からないところを“調べる”機能がマクロ記録です。
< ベーシック公式テキスト P12 >
「やっぱりそうだ。
他の開発ツールでこの手の機能を使ったことあるけど、正直言って、
自動で記録されるコードは、使い物にならないんだよな。
ここに書いてあるとおり、"調べる"機能として使うのが正解だろうな」
彼は2章をとばして、さらにパラパラとページをめくります。
「……Excelの機能に関連したところを、先に理解したほうが効率が良さそうだな」
ページが4章の"VBAの構文"になったところで、森川くんは指を止めました。
「"VBAの構文"か…。
ここはぜひとも、理解しておかなきゃな…」
彼は真剣な表情で、4章を読み始めるのでした。