業務改善部隊の今後
「それは……、わかっとる。
元々は、社長賞欲しさに始めたことだからな。
ここまで本格的な話になるとは……正直、計算外だった…」
今朝早くオーグチさんから秘密会議を打診された岩田部長は、業務改善部隊の今後について、
なにか提案があるのではないかと期待していました。
「…星に岬さん、スゴイじゃないですか。
それにホラ、今度入った新人の…森山?」
「(…オーグチも星も、VBAによる業務改善の成果で、前倒して昇進したようなものだ。
その意味でも、始めたことには責任を持たねばならん…)
…森"川"だ」
オーグチさんと話を進める中で、岩田部長の頭の中に、
業務改善部隊の今後のイメージが、おぼろげに浮かんできました。
「ほら!…やっぱり社内での、キチンとした立ち位置が必要ですって!
例えば、"業務企画室"のような…」
「(…ほう。オーグチも俺と、同じことを考えてるのか)
"業務企画室"というより、"システム企画室"だな」
岩田部長は図らずも、オーグチさんが自分と同じイメージを持っていたことに驚きます。
「しかしなあ……若と飲むのか…」
それでも岩田部長は、若との飲み会には、まだ抵抗感を抱いているようでした。