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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 森川くんのVBA日記編|第12話 「独自の定数」

ユーザーが独自に定義できる定数

「定数には"組み込み定数"の他に、"ユーザーが独自に定義できる定数"があるわよ」

岬さんが、テキストを指差します。


定数はユーザーが独自に定義することもできます。数値だけでなく、文字列に定数を定義することも可能です。定数を定義するにはConstという命令を使います。 Const ステートメントの書式は次の通りです。

Const 定数名 As 定数の型 = 値

                                         < ベーシック公式テキスト P74 >

「…Constステートメントを使って、定義するやつですよね。
でも、独自の定数なんて、使うケースあるんですか?」

「いっぱいあるわよ」

岬さんが大きく目を開いて、森川くんの顔を覗き込みます。

「…たとえば、管理者のパスワードなんかをプログラムで何回も使うとき、
毎回記述するのはナンセンスでしょ?
定数にしておけば変更も一発だし、修正モレも防げるわ。
他にも座標やURL、住所や電話番号、消費税率…いろいろあるわよ。
定"数"だけど、数値以外の値…文字や日付も、もちろんオッケーよ」

「ああそうか……型の指定は、変数と同じでしたね」

森川くんは「なるほど」という顔をして、ウンウンとうなずきます。

「定数は文字通り"定まった数"で、プログラムの中で"変更しない値"を格納するための仕組み。
変数は"変化する数"だから、プログラムの中で"変更される値"を格納するための仕組みよ。
どちらも重要だから、よく理解しておいてね」

岬さんは自信に満ち溢れた声で、森川くんにそう言いました。

第13話「これからの勉強方針」に続きます
文・イラスト / 武藤 玄
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