その頃、森川くんは
その頃、VBEの画面を立ち上げた森川くんは、せっせとコード入力をしています。
「…繰り返し回数がわかっているので、For…Nextステートメントを使えばいい……
あっと、データのある最終行を先に変数に取得しておくか…」
Sub 検索()
Dim i As Long
Dim EndRow As Long
EndRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
For i = 6 To EndRow
Next i
End Sub
「……Endプロパティで最終行を取得する構文、これでよかったかな?」
森川くんは、テキストをパラパラとめくります。
ワークシートに入力された表を、1セルずつ操作するときには、For…Nextステートメントを使います。一般的な表では、上から下に向かってデータが入力されていることが多いので、Cells(行, 列)の“行”に変数iを指定して、表を上から順番に操作するケースが多いです。
<中略>
そこで、Endモードで取得したセルの行番号を調べます。任意のセルが何行目にあるかは、
Row プロパティで取得できます。
<中略>
'下から上にEndモードする場合
Dim i As Long, LastRow As Long
LastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
< ベーシック公式テキスト P111 >
「うん、大丈夫だ。土曜日に自宅でやった最終行の取得テストが、もう役に立つとはな…」
森川くんはニヤニヤしながら、軽快にコードの入力を続けます。