星くんは心もち顔を赤らめながら、岬さんの後姿をながめています。
そんな星くんを横目でにらみながら、
「…よかったわね、星くん。若くてカワイイ子がアシストについてくれて…!」
泉先輩が冷たく言い放ちます。
「えっ!?…いや…その…あの…」
シドロモドロになっている星くんを置き去りに、泉先輩はスタスタといってしまいました。
「う~ん、う~ん」
デスクに戻った星くんは、頭をかかえて悩みこんでいます。
「(困った。なんで、こんなことになってしまったんだろう…
来週からいったいどうすればいいんだ…)」
終業のチャイムが鳴ると同時に、今日も星くんは八木くんのマンションへ向かって駆け出しました。