オブジェクトの集まりがコレクション
「Worksheetオブジェクトの集まりが、Worksheetsコレクションっていう理解でいいのかしら?」
「はい。その通りですよ」
岬さんが、ニッコリとほほ笑みます。
「…なんだ。岬さんとスタンダードの勉強をしてるのか」
星くんは席を立って、2人のところに向かいます。
「"For Each"の後の変数は、メンバのオブジェクトの型に合わせるのよね…。
型がわからないときは、どうするの?」
「えっと、そのときは……あ、ここ見てください」
岬さんが、テキストを指差します。
どんな型の変数を宣言すればいいか分からないときは、どんな型の値でも格納できるバリアント型
を使いましょう。
バリアント型の変数を宣言するには「As Variant」と型宣言をするか、型宣言を省略します。
< スタンダード公式テキスト P91 >
「どんな型でも格納できる、バリアント型にしておけば、いいみたいですね」
「…なるほど。わかりやすいなあ~」
星くんは思わず、ひとり言をつぶやきました。
「わ。びっくりした!
…なによ、星くん。オーグチさんの案件は、もういいの?」
泉先輩と岬さんが、後ろを振り返ります。
「はい。修正はもう、ほとんど終わりました。
…6章のステートメントの勉強ですか?」
「そうよ。星くんはもう、OLEオートメーションまで進んでるんだっけ?
あたしも早く、追いつかなきゃね!」
「クッ」
岬さんが、口元を手で押さえながらプルプル震えます。
星くんは情けない表情で、頭をポリポリとかきました。