これだよ、これ!
翌日、星くんは会社で、八木くんに教えてもらった修正内容を、規格入力フォームのコードに追加しました。
修正したフォームの動作を何度か確認した後、オーグチさんを呼んで実際に動かしてもらいます。
「うん!これ、これだよ。
これなら作業者は、どの規格を選択したか直感的にわかるから、安心して作業を進めていくことができる!」
オーグチさんは規格の入力を何度も試し、自分の思い通りに修正されていることを確認すると、
満足げにそう言いました。
「フォームが消えるのが速すぎるなら、もっとゆっくりに調節することもできますが…?」
「いや…とりあえず、これでいいよ。
それは作業者の方から要望が出たら、対応することにしよう。
この内容でオッケーだから、早速、新しいバージョンとして配布しておいてくれ」
「わかりました」
星くんはうなずきます。
ようやくオーグチさんのオッケーがもらえたことに、ホッと顔がゆるみました。
「それでだな…星。
次は、支給品管理システムの入力、修正フォームの操作を直してほしいんだ。
矢継ぎ早で…悪いな」
星くんの表情が一瞬で固まります。
最近オーグチさんが、岩田部長に似てきたように感じました。