【変数に値を格納するとき】
Let A = Range("A1").Value
↓
A = Range("A1").Value (Letは省略可能なので、通常は記述しない)
【変数にオブジェクトを格納するとき】
Set A = Range("A1") (Setは省略不可なので、必ず記述する)
「なるほど…"Let"と"Set"、それぞれのステートメントが用意されてるんですね。
納得っス!……先輩の知識、ホントすごいっス!!」
森川くんが尊敬の眼差しで岬さんを見つめると、
彼女は満更でもない様子で、鼻をこすりました。
その頃マンションでは八木くんが、作成した「データ編集」プロシージャのコードを、
身じろぎもせず見つめています。
「とりあえず、テーブルへの書き込みはオッケーだが、このままでは使えないな。
複数ユーザーが使うクライアントサーバーシステムでは、
万が一の書き込みエラーにも、対応しておかなければ…」
八木くんはそう言うと、何やらコードを追加し始めました。
「…トランザクション処理を追加することにしよう。
トランザクションは、データベースに対する一連の作業を、1つにまとめたものだ。
コネクション変数に対して、"BeginTrans"、"CommitTrans"、"RollbackTrans"を使用すると、
テーブルへの書き込み中に万が一エラーが発生しても、元に戻すことができる…」
室内にカタカタカタと、小気味のいいキーボード音が響きわたります。