翌日になりました。
朝イチのミーティングを終えたIT企画室のメンバーは、
席に戻って、それぞれの仕事を始めます。
「おはよーございまーす!」
事務所のドアを開けて、水木さんが飛び込んできました。
「み、水木先輩……おはようございます」
岬さんが目を白黒させながら、挨拶を返します。
「マコちーん、おひさー!元気そうじゃない。
……星くんのお言葉に甘えて、VBAの勉強に来ましたー。
ちゃんと、岩田部長の許可もとってあるわよ。
……マコちんが教えてくれるんでしょ?」
「ほ、星さんから話は聞いてます……
けど、まさかこんなに早く来るとは……」
「何よ。迷惑だった?」
「そ、そんなことないですよ~~」
水木さんが、星くんに向かって手を振ると、彼は慌てて席を立ち、
水木さんのもとに駆け寄ります。
「み、水木さん、おはようございます。
VBAの件ですよね?
……岬さん、水木さんにVBAの基本から、レクチャーしてくれるかい?」
ちょうどそのとき、泉先輩が書類を抱えながら通りかかりました。
「イズミーン、おはよー!元気してたー?」
「ゲッ……!ミズっち、何しに来たのよ……」
泉先輩はそう言うと、露骨に顔をしかめて後ずさりします。
どうやら彼女は、水木さんのことが苦手みたいです。
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