「そうすると、何かいいことがあるのですか?」
おずおずと手を上げながら、岬さんが尋ねます。
「…例えばAccessは、数量の項目に"3"を入力することはできますが、
"3個"や"三"は入力できません。
データの型が違うので…。
同様に日付の項目には日付、Yes/Noの項目には真偽値しか入力できません」
八木くんの説明に、熱が入ります。
「他にも"主キー"と呼ばれる、レコードを一意に識別するための特殊な項目を利用できたり、
"インデックス"という仕組みを使って、データの検索を高速化できたり、
ワークシートの104万8576件を超えるデータを保存できます」
八木くんはここで、一息つきました。
「……結論としてですが、Excelをデータベース的に使うことはできますが、
本当のデータベースの代わりにはなりません。
データを管理するという一点において、ExcelはAccessにかなわないのです。
……そしてAccessは、データベースソフトの傑作です。
まさに"王様"と言ってよいでしょう」
Accessへの想いを語る八木くんの気迫に、一同は口をあんぐりとあけ、目を丸くしました。
「VBAエキスパート」の受験に向けたお役立ち情報をご紹介!