「違う。システム開発にお金がかからないことが…だよ。
……正確に言えば、固定費はかかるが、業者に払う金に比べたら安いものだ」
「は、はあ……」
星くんは頭の中で、自分たちの固定費をザッと計算します。
そんなに安くない金額です。
「業者に作らせたシステムは、ただ買っただけで、我が社にはなんのノウハウも残らん。
キミたちが作ったVBAは、ノウハウや人材も含めて、すべてが会社の資産になる。
将来を考えたとき、使い捨てのシステムに投資するのと、
資産になるシステムに投資するのでは、話が全く違うだろう?」
社長がコーヒーを飲み干し、星くんの方に向き直ります。
「私もあと数年で、社長の座をアレに譲る。
……なんともまだ、頼りないが……。
これからの数年、数十年を、アレの片腕になって、支えてやってくれないか?」
真剣な表情で語る社長の言葉を聞きながら、
これを伝えるために自分を呼び止めたのだと、星くんは悟りました。
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