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やってみよう!Excel VBAで業務改善! 持続可能なスキーム編|第22話 「テーブルにデータを追加するには」

どうして一緒に削除されるの?

「…Deleteメソッドでテーブルのレコードが削除されるのはわかりますが…、
どうしてワークシートのデータまで削除されるのか不思議です。
"ActiveCell.EntireRow.Delete"…とか、やってないですよね?」

星くんたちも、一斉にウンウンとうなずきました。

「いい質問ですね。
ワークシートは、あくまで直前のテーブルの状態を反映しているに過ぎません。
テーブルに変更を加えたら、"Call データ取得"で新しいテーブルの状態を取得し、
ワークシートの表示を更新します」

八木くんが「Call データ取得」のステートメントを指差します。
森川くんは「あっ」という顔をして、首を大きく縦に振りました。

「…そうか、ワークシートはブラウザのように、最新のテーブルの状態を表示するだけでしたね。
…修正のときも、同じやり方をしてたのを忘れてました」

岬さん、星くん、泉先輩と、VBAのスキル順に、納得した表情に変わっていく様子を眺めながら、
八木くんは満足そうにうなずきました。

「他に質問はよろしいですか?
今回の進捗はここまでです。
…次は、テーブルにデータを登録する処理を実装する予定ですが、仕様について確認させてください」

八木くんは営業進捗ブックを表示し、最終データのある行を指差しました。

「…本来であればこのようなシステムでは、ユーザーフォームを使ってデータを登録するのですが…、
それだと開発に時間がかかってしまいます。
ですのでまず、簡易的に登録する方法を作り、
必要に応じてフォームを実装するほうが効率的だと思うのですが…、いかがでしょう?」

「簡易的な登録の方法って、どんなのだい?」

星くんが興味津々な様子で、八木くんに質問しました。

第23話「データを追加する仕様とは」に続きます
文・イラスト / 武藤 玄
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